中絶手術

現在日本では約25%の方が妊娠した際、人工妊娠中絶を選択されています。

従来の手術による方法と比べて、いろいろな違いがありますので、それぞれの特徴をお知らせいたします。
薬剤による方法は、妊娠9週以内という制限と実施には3日かかるという時間的な差があります。

それぞれのメリットとデメリットを表にしてみます。(スマホでの表示は横スクロールしてご覧ください)

比較項目 経口中絶薬 中絶手術
適応 妊娠9週0日まで 妊娠22週未満まで
方法
  • 1日目と3日目に内服を行う
  • 人工的に陣痛を起こして流産させる
子宮内容をだす手術をおこなう ※妊娠週数により方法が異なる
成功率 93% ほぼ100%
メリット
  • 麻酔を使わないで中絶できる
  • 子宮に器具を入れないため身体への負担の軽減が期待できる
  • 1日の処置で中絶が終了する ※妊娠11週未満の場合
  • 成功率はほぼ100%
デメリット
  • 中絶の終了までに数日かかる
  • 腹痛、出血、嘔気が数時間続く
  • 失敗率が6%程度あり、その場合追加の処置と費用が必要となる
  • 術後の嘔気など麻酔薬の副作用がある
  • 術後、出血や軽い腹痛がある
副作用 2剤目内服後、腹痛がある
  • 手術後の出血、腹痛
  • 麻酔による嘔気
費用 10~15万円 10~15万円 ※妊娠11週未満の場合

参考:経口妊娠中絶薬について フィーゴ®パックとは|ノルディックファーマジャパン株式会社

中絶手術後はきちんと月経周期が回復するまでフォローアップしております。
ただ、現時点で妊娠を考えていないのであれば、その後低用量ピルなどの内服をした方が望ましいでしょう。
きちんとした処置、経過観察をしていれば、またきちんと妊娠できます。

母性保護法について

人工的な妊娠中絶(中絶妊娠)はどのような場合であってもできるとは限りません。
また、手術を行うのは母体保護法指定の資格を持つ医師に限ります。
当院は、母体保護法指定医のいるクリニックですので安心してお任せいただけます。

手術の時期

手術は、母体保護法によって妊娠22週未満(妊娠21週と6日まで)と定められています。それ以降は母体にかかるリスクの大きさや倫理的な問題から、中絶手術は認められていません。
また、12週を超えて手術を行った場合、死産の届出が必要になります。

中絶手術 費用

中絶手術は術前の検査を含め、原則として健康保険は適応されず、全額自費の自由診療となります。

(1)術前検査

血液検査及び感染症・微生物細菌検査費用:20,000円前後(税込)

(2)手術費用

表に別記

(3)中絶手術にも「妊婦のための支援給付金」が受けられます。

「妊婦のための支援給付金」とは、以前「出産・子育て応援交付金」と呼ばれていた制度で、2025年4月より、新たな制度として施行されました。この制度では、妊娠が判定された場合に5万円、妊娠が終了した場合に5万円の計10万円が給付されます。

従来の出産・子育て応援交付金では中絶は給付対象外でしたが、妊婦のための支援給付金は妊娠が継続しなかった場合でも給付を受けられるため、中絶の場合でも対象となります。

給付金を受けるには医療機関で胎児心拍が確認されたことが要件となっており、さらに居住地の自治体で所定の手続きを行うことが必要です。

参考: こども家庭庁|妊産婦への伴走型相談支援と経済的支援の一体的実施(妊婦等包括相談支援事業・妊婦のための支援給付)

※ 手術後の避妊法、低用量ピルや子宮内避妊具ミレーナなどの紹介も行っていますので、遠慮なくご相談ください。

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